池田荘レポート
ネット上でも「池田荘はまだある」「他のドラマでも使われていた」と言われていましたが、私は自分の目で確かめるまでは信じない、
いわゆる頑固者なので、管理人自ら足を運んでみました。
都電荒川線で行きましたが、まず驚いたのが、都電荒川線の車内アナウンスの声が仲間さんの声(「ニャーッ!」などの上ずった高め
の声)に酷似しています。「この電車は○○行きです」、「次は○○です」、「まもなく○○です」という部分は、まさにご本人です(笑)。私は
TVで仲間さんのモノマネを見ても、いつも「似てないな〜」と思っていましたが、そんな私がドキッとしました。池田荘を見に行くTRICKファン
へのサービスなのかもしれません(笑)。
そして熊野前駅で降り、10分程大きな道路沿いを行けば、そこはもう我々の聖地です。場所が分からずに迷ってしまうという事はあり
ません。ぼけっとしていると、突然目の前に現れ、「あれっ?どこかで見たような〜?」という奇妙な錯覚に陥るでしょう。
で、ズバリ!「池田荘」は現存しています!!(2006年11月21日現在)
無くなっているなど、もってのほかです。
行かれた方はご存知でしょうが、「池田荘」のスタジオを貸しているアルファースタジオの本社(?)が、「千里眼」の桂木事務所です。
でその隣が、その会社が貸していて、TRICKが「池田荘」として使用しているアパートです。もちろん「池田荘」ではなく、別の名前です。
頻繁に変わる住所プレートが貼られている場所には、プレート自体はなく、プレートが貼られた跡(セメントの跡)が残っています。
そして、当然「池田荘」とぶら下がっている看板もなく、「池田荘」の表札は、「あおい荘」という本物の白い表札になっています。
陸橋の下には、ドラマでも確認できますが、公衆トイレ(尾久橋トイレ)と公衆電話があります。この辺りは工事中の影響や、タクシー運
転手の方が休憩に利用するという事もあって車が絶え間なく、さらには通学路にもなっています。そんな状況下で、あのようなのんびりと
した尾久の風景を撮影する為には、相当朝早く(それも日曜に)撮影しているのではないか、と感じました。
そして、池田荘の前に立ってみましたが、ここに奈緒子と上田がいるんだ、と思うと不思議な気持ちになりました。以前はもっと落ち着
いた場所だったようですが、今ではここでハルさんとジャーミー君がプロレスごっこをしていたとは、到底考えられません。出演者の方も
それなりに恥ずかしかったと思います。
感想
“新交通システム”の高架化工事など近代化が進む中、いつまでも変わらぬ姿であり続けるその佇まいは、まさに“デジタルの世の中
を、あえてアナログに生きるTRICK”のようでした。
池田荘の今後ですが、工事の影響で取り壊しになるという事はないでしょう。ただ、日当たりや騒音、または建物自体の老朽化ゆえに、
建物自体を建て直すという可能性は十分にありそうです。
最後に、「池田荘」はドラマで言われている“ボロアパート”などでは決してなく、非常に魅力的な歴史ある建造物だと感じました。そして、
“近代化は諸刃の剣である”と改めて実感しました。
※“新交通システム”とは、日暮里駅を起点とした新しい交通網の事です。お台場の“ゆりかもめ”のようなものを作ろうというものです。※
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