上田本&奈緒子本

  

   『なぜベス』が断トツで面白いであろう。『どん超』は今までのあらすじをまとめただけなので、全DVD購入者からすれば、不要である

  かもしれない。しかし、全DVD購入者だからこそ、コレクションとして是非持っておきたい一冊である。

 

   奈緒子本に関しては、2冊とも『どん超』よりもコンテンツが豊富で嬉しい。ただ、書いている人が奈緒子になりきれていない。ファンが

  読んだら奈緒子じゃないと確実に感じるであろう。誤字脱字を入れ、奈緒子感を出している点は称賛できるが、一言言わせてもらうと、

  奈緒子は、“漢字の読みが苦手”なだけで、“書くのは苦手というわけではない”のである!間違ったといえば、「鍋巻いている」位なもの

  である。トリヲタとしては、きちんと設定を踏まえた上で執筆して頂きたい。第一、奈緒子が本を出すとしたら、不自然なまでの丁寧語で

  イイ子ぶる方が自然であり、実際そこまで見栄を張らないのではないか。 

   その点、『なぜベス』は見事としか言いようがなく、徹底されていた。あれは上田本人、または阿部さんが書いたかのように感じさせ、

  わざとらしい作為もなく、内容も優れていたと思う。

 

   最後に、阿部さん著の『アベちゃんの悲(喜)劇』も面白い。笑いどころというよりも、阿部さんの人間性に接する事ができる貴重な本

  である。「2」隠し映像で言っていた火災報知器の話も載っており、仲間さんについても言及されている。

  

 

 

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